夫と二人でテレビなどを見て、ボーっと時間をすごしました。
ナースステーションから看護婦さんがやってきて、
ドクターは通常の診察を終えた後にこちらに向かうので、
さらにボーっと時間を過ごし、いよいよ4時になりました。
まずは看護婦さんと、いきみの練習からはじめました。
注射を打たれているため、
モニター上で波が来たら、それに合わせて息を止めて押す。
押している長さは10秒だったと思います。
事前に何の打ち合わせもありませんでしたが、押すのを止めたら、
それに加えて、
私の出産に付き添ってくれた看護婦さんは朝とは別の方で、
彼女の雰囲気も手伝って、
一日病院づめで退屈している夫が、出産を手伝いながらも、
一緒に仕事しやすいドクター、しづらいドクターの話なども。
彼女は、出産までの仕事はほとんど看護婦達に任せて、
生まれる間際にちょっと顔を出して赤ちゃんを取り上げて、
ちらりと愚痴っていました。
5時ぐらいまで、3人で真剣ながらも、
この調子で押して、赤ちゃんが出てくるのなら結構楽かも…
私のドクターがその日の診察を終えて、
押せ押せ押せ!とにかく押せ!の指示。
突如、ジョギングからフルマラソンに変わったかのように、
そんな中で、特に変わったのが、
穏やかな顔をしていた彼女の顔から微笑が消えました。
硬い表情で、ドクターともほとんど口も聞かず、
気を引き締めたから真剣な顔になっているわけではないのは明らか
いきみながら、’ああ、この看護婦さん、
しかし、こんなにはっきりと態度に出していいのだろうか?’と、
エピドラルのおかげで、周囲の状況も観察できる出産でした。
それはともかく、どんなに押しても赤ちゃんが出てこない。
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