2010年1月10日日曜日

アメリカでの妊娠出産 その十一

エピドラルを打たれて、陣痛の痛みもやわらいでほっと一安心。
夫と二人でテレビなどを見て、ボーっと時間をすごしました。

ナースステーションから看護婦さんがやってきて、私のドクターからのメッセージを伝えてくれました。
ドクターは通常の診察を終えた後にこちらに向かうので、午後の4時になったらいきみ始めるようにとのことでした。
さらにボーっと時間を過ごし、いよいよ4時になりました。
まずは看護婦さんと、いきみの練習からはじめました。
注射を打たれているため、陣痛の波はモニターで見ながらチェック。
モニター上で波が来たら、それに合わせて息を止めて押す。
押している長さは10秒だったと思います。

事前に何の打ち合わせもありませんでしたが、押すのを止めたら、夫が私に酸素マスクを差し出す。
それに加えて、いきんでいる間は私の足を持つことにもなりました。 

私の出産に付き添ってくれた看護婦さんは朝とは別の方で、ほんわかと気さくな方でした。
彼女の雰囲気も手伝って、なごやかなでリラックスした出産プロセスでした。

一日病院づめで退屈している夫が、出産を手伝いながらも、看護婦さん相手に世間話や病院の話をしていました。
一緒に仕事しやすいドクター、しづらいドクターの話なども。

彼女は、出産までの仕事はほとんど看護婦達に任せて、ナースステーションに座っているドクターがいるとか、
生まれる間際にちょっと顔を出して赤ちゃんを取り上げて、自分の手柄のようにふるまうドクターがいるとか、
ちらりと愚痴っていました。 

5時ぐらいまで、3人で真剣ながらも、和気あいあいといきんでいました。
この調子で押して、赤ちゃんが出てくるのなら結構楽かも…なんて思った私が甘かった。
私のドクターがその日の診察を終えて、分娩室に走りこんできたとたんに、雰囲気がガラッと変わりました。

押せ押せ押せ!とにかく押せ!の指示。 

突如、ジョギングからフルマラソンに変わったかのように、激しいいきみの連続ですることになりました。

そんな中で、特に変わったのが、それまでやさしかった看護婦さん。
穏やかな顔をしていた彼女の顔から微笑が消えました。
硬い表情で、ドクターともほとんど口も聞かず、よそよそしい態度に変わりました。
気を引き締めたから真剣な顔になっているわけではないのは明らか
いきみながら、’ああ、この看護婦さん、私のドクター嫌いなんだ。
しかし、こんなにはっきりと態度に出していいのだろうか?’と、頭のはじっこでいらんことを考えてしまいました。

エピドラルのおかげで、周囲の状況も観察できる出産でした。

それはともかく、どんなに押しても赤ちゃんが出てこない。 

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