在デトロイト総領事館
ミシガン州法§750.135a 「Leaving child unattended in vehicle」の施行
これまでミシガン州では車に子供を残す行為を罰する法律はなく、18歳未満に適用される児童虐待(child abuse)を適用して処罰してきましたが、2009年4月1日に「Leaving child unattended in vehicle」と題した州法が施行されました。
1.ミシガン州法(Michigan Compiled Law:MCL)§750.135aの概要
(1)児童を保護すべき者は、危害や怪我のリスクを避けるために児童を世話する人のいない状態(unattended)で車に残してはならない。
(2)このセクションの違反者は以下のとおり。
(a)下記(b)~(d)を除く単純違反の場合は、軽犯罪として、93日未満の禁固又は$500未満の罰金若しくは併科
(b)違反の結果として、身体に深刻でない危害がある場合は、軽犯罪として、1年未満の禁固又は$1,000未満の罰金若しくは併科
(c)違反の結果として、身体に深刻な危害がある場合は、重犯罪として10年未満の禁固又は$5,000未満の罰金若しくは併科
(d)違反の結果として、死亡した場合は、重犯罪として15年未満の禁固又は$10,000未満の罰金若しくは併科
(3)用語の定義
(a)Childは、6歳未満の個人
(b)harmは、児童虐待と同じ§750.136bに定義され、”Physical harm”は、児童の体調に良くない負傷、”serious physical harm”は、児童の健康と成長を著しく損なう損傷
(c)Unattendedは、法的に無能力ではない13歳以上の個人の保護下にない状態
2.注意事項
(1)今回の州法の施行により、車に残していけない子供の年齢は6歳未満と定義されましたが、6歳になれば一人で車に残してもいいというわけではありません。現在も児童虐待(child abuse)は有効であり、6歳以上でも状況によっては児童虐待(child abuse)として逮捕・処罰される可能性は残っています。
(2)これまでにも何度かご案内しましたが、米国の警察官は個別事案について個人の判断をしません。駆けつけた警察官はかなり高い確率でとりあえず親を逮捕し、子供を施設に預けることになります。この際、警察官はほとんど言い訳を聞いてくれません。これは米国の警察官は、目の前の危険な状態を解消することが仕事であり、言い訳を聞いたり是非を判断するのは裁判官の仕事と割り切っているからです。
(3)大事なお子様の安全はご家族の手で守ることを良くお考えいただき、お子様を車や家に残さないようにしてください。
詳しくは下記からミシガン州法をご確認ください。
ミシガン州法§750.135a Leaving child unattended in vehicle
http://www.legislature.mi.gov/(S(io0in0iujblq0matyf30shqd))/mileg.aspx?page=getObject&objectName=mcl-750-135a
§750.136b 児童虐待の定義
http://www.legislature.mi.gov/(S(io0in0iujblq0matyf30shqd))/mileg.aspx?page=getObject&objectName=mcl-750-136b
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