日本から取りよせた本を読み始めたちょうどその時に「JANO開
本は岩波「桜の美意識」で2003年に刊行され、今年3月現代文
著者は大貫恵美子、1934年生まれ、津田塾卒業後渡米しWis
**********
- 「古事記」の一説では、「あまてらすおおみかみ」の孫は「
木花開耶姫」(このはなのさくやひめ)を妻にするが、 多くの学者は姫を桜と解釈し、 桜の花の霊の生まれ変わりだと考えている。
- 山岳信仰の中心となっているのは、
日本の神々の中で山の神がもっとも有力であるという考えと、 その山の神が棲まう山々は、 日本人の世界でもっとも聖なる場所であるという考えである。 古代日本における桜の花は山桜に限られており、 これが山の神との象徴的結びつきの基になった。
- 山桜の花は秋の稲の出来具合を予兆するものと考えられた。
花が早く散ったら大変であるから、 花が少しでも長続きするように祈願する手立てとして花祭りが始ま った。 - 日常生活では、桜の開花は、
農民にとって田植えの準備の合図となった。
花見の儀礼は、
- 花の咲いている桜の枝を髪に挿すといった習俗は、「
桜の花には神霊が宿っているのであるから、 その枝を髪に挿すことによって髪の祝福を受けようとしたのである
- 学者の解釈によれば、サクラの語源は、
主に田の神を意味する神の霊「サ」、の居場所「クラ」( 倉とか鞍に通ずる)であり、山の神は、稲作を守護するために、 桜の花びらに宿り、田に下って田の神となるのである。さらに、 桜のサは「栄える」「盛ん」「幸」、そして「酒」 といった正の力を表す言葉のサと同根である、
0 件のコメント:
コメントを投稿