2015年3月5日木曜日

【医療・生活情報】医療費請求書

病院にかかって、後日請求書がきたときにあまりの高額におどろくという話をよく聞きます。日本では請求書とは保険精算が済んだ後の金額になりますが、こちらでは病院からの請求書は残高がある限り毎月やってきます。請求書には支払期限が書いてありますが、必ず保険会社負担金額・自己負担金額を確認したうえで支払う必要があります。急いで払ってしまうと、保険精算が済んでいないため払い過ぎになることがあります。そうならないためにも簡単な支払手順をお知らせします。

1.請求書が郵便で届く
2.項目をよく確認、「Paid by insurance」「Any Adjustment」の欄がゼロの場合は未精算
3.未精算の場合は、基本請求額を支払わない
4.加入している健康保険のウェブサイトなどから病院からの「Claims」を確認
5.「Claims」の内容をよく読み、保険会社からの支払い金額、自己負担額を確認
6.保険会社が提示する自己負担額と病院からの請求書内の支払額が合致すれば支払
7.間違いがあった場合は、すぐに請求書にあるBilling customer serviceへ連絡

重要なのは自分が加入している健康保険のカバー率をよく把握しておくことです。よく聞かれる以下のような項目の金額を知っておく必要があります。

注:Electric Medical Record(電子診療記録)の導入により、IDとパスワードを使ってログインする予約、予約確認・変更、検査結果の確認などができるページにおいて病院からの請求(Billing)も行われるようになってきています。そのページで、紙の請求書を郵便で受け取るか、オンラインで受け取るかは各自が決めることができます。ログインを設定したときに、Paperless billingをチェックしてしまっていたら、請求書は郵送されず、知らない間に長期に渡る未払いのため、collection agency(集金代行業者)から請求の電話がかかってくることもあるので、請求書の受取方法はよくご確認ください。

Copay:自己負担額
加入保険によって金額は異なる。Preventive Care(定期健診、健康診断など)は負担額0であったり、Office visit(病気で診療所受診)のみ決まった金額を支払う事もある。専門医のみ負担がないなどの場合もあるので、加入保険の一覧を熟読すること。
診療所で支払う義務があるため、金額を把握しておく必要あり。

Deductible:免責額(自己負担)
Deductible500ドルの健康保険に加入している場合、保険会社の支払いは500ドル自己負担後に開始される。
《例》
病院からの請求が600ドルあり、保険会社の割引(病院と保険会社の取り決め)が100ドルあったとすると、残金の 500ドルがDeductibleとして請求され、支払う必要あり。それにより、その年のDeductible額を全て負担したので、その後の割引後残高のうち取り決められた%が保険会社から支払われる。
つまり次の病院からの請求額が600ドル、割引が100ドル、残りの500ドルのうち取り決められた%、例えば80%の400ドルが保険会社負担、残る20%の100ドルが支払額となる。
Preventive CareはDeductibleにカウントされない場合もある。

その他、診療内容によってカバー率も異なるので事前学習が重要。

上記の数字はあくまでも架空であり、加入保険の種類によってまちまち。またIndividual、Familyなどの違いもあるので確認が必要。

PPO(Preffered Provider Organization)/Non-PPO
保険会社が契約しているネットワーク内の医療機関・ドクター/契約外・ネットワーク外

PPOに加入している医療機関・ドクターを事前に調べておくこと。カバー率が違うので請求額に大きく差が出る。

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