2015年3月29日日曜日

【新連載 学校情報】第5回 High School(高校)



High School (高校)>
数年前、『High School Musical』というミュージカル形式のドラマ、映画が大ヒットしました。女の子はオシャレをして輝かしく、男の子はスポーツに明け暮れカッコイイ!高校生活はあのドラマそのものと言っても過言ではないと思います。一つ違う点は女の子はみんな毎日オシャレをして来るのではないという点でしょうか。現実ではジャージ姿+ビーチサンダルで通学する女の子も珍しくありません。いざという時にビシっと決める事ができればそれでいいのです!

一般に「アメリカで一番楽しい時期」と言われる高校生活ですが、その反面、厳しい高校生活でもあります。大学への進学を考える場合は高校生活の実績が反映されるためです。しかしながら、学年を越えて友達が出来たり、多種多様なクラス選択ができたり、放課後活動もいろいろな活動が充実しています。意欲的に活動する事で充実した高校生活を送る事が出来、その結果、大学進学にも有利となる事でしょう。また、日本へ本帰国するお子様が帰国子女枠を受験する場合、この様なアメリカでの活動や経験が強みになります。学校外でのボランティア活動も評価されますので、お子様に余裕があれば積極的に動く事は有効です。

高校は4年制で、1年生から順に、『Freshman』『Sophomore』『Junior』『Senior』と呼ばれます。大学でも同様に呼びます。アメリカの高校は単位制となっており、卒業に必要な単位を取得すれば、12年生修了前に卒業することも可能です。また、高校在学中に大学の単位をとる事も可能で、進学する大学によってはその単位が受け入れられるため、家計の節約にも繋がります。先生とのコミュニケーションも大事です。学期初めに先生との顔合わせの機会が設けられますので積極的に出向き、『○○の母です。(父です。)』とアピールしてみましょう。教育に熱心な家庭だとの印象を受け、クラス内での子供の様子や印象を話してくれるでしょう。

アメリカでは個々の生徒の卒業後の進路に合わせて、高校4年間で受ける授業の選択を毎年前年度に選択します。注意する点は高校卒業に必要な単位と、アメリカの大学進学に必要な単位が大学により違うことです。Juniorの夏にガイダンスカウンセラー(生徒の名字により担当が定められている)にアポイントを取り面接しておくと、進路について相談もできますしいろいろな情報が得られます。

日本では信じられない事ですが、アメリカでは生徒が自分で車を運転して通学する事は一般的です。車の免許は16歳以上で取得できます。ただ、高校の敷地内での車の接触や事故は多いようですので各々気をつけた方が良いですね。こちらでは高校在籍中に定められた単位を取ってしまった生徒は、授業時間内であれば近くの『Community College (専門学校的要素と短期大学の要素を備える学校)』の授業を受けに一時抜ける事も、近くの職業学校の授業を受けに抜ける事も可能です。その場合はスクールバスを利用できたり、自分の運転で移動するわけです。仕事を持つ保護者には送迎の心配がなく、大変都合の良い制度です。

放課後の部活動はMiddle Schoolであげたスポーツの他にテニスやホッケー、ウィンタークラブ(冬の間限定でスキーなどの活動)が加わります。また、アートクラブ、討論クラブ、テクノロジークラブ、知識を高める雑学クラブなど文科系の活動も充実しています。生徒会も放課後の活動となります。生徒会は執行部の他に一般の生徒会メンバーとしても参加でき、学校主催のパーティーの企画や運営などを先生と一緒に行います。

卒業間近には『Prom』という大イベント(ダンスパーティー)があります。日本でいう成人式の様な位置づけでかなりの盛り上がりです。女の子は色とりどりのドレスに身を包み、男の子はタキシードで、学校側が大きな会場を借りて開催されます。イベントへ出かける前には一人の生徒の家にみんな集合して撮影会。その際は家族も参加して、時には孫の成長した姿を見つめるおばあちゃんが涙ぐむ場面も。まさに映画やドラマの世界の様です。(岩泉美菜* )

*岩泉さんは、JANO法人会員のご家族で、2015年現在、大学2年生を筆頭に、ハイスクールシニア、ソフモア、キンダーのお子さんをお持ちの駐在の奥様です(JANO)

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