2015年3月18日水曜日
【新連載・学校情報】第3回 Kindergarten-Elementary School (幼稚園年長ー小学校)
<Kindergarden(幼稚園 年長)>
次学年は『Kindergarden』 となります。こちらは小学校入学前の1年間、つまり日本で幼稚園の年長学年となります。大抵前年度の1月ころに ”Information Night” (説明会)が開催されますので新学期から入学の予定があるご家庭はウェブサイトを定期的に確認しておきましょう。学区によって半日、終日などの設定、カリキュラム、料金も様々ですので説明会に出向き情報を得ましょう
Kindergardenは担任制で、入学前に子供のレベルチェックのための試験がある学区もあります。また、入学が決まった後は先生との顔合わせの日が設定されます。第一言語が英語でない場合はその旨伝えておくと良いでしょう。日本から渡米して間もないお子様は、恥ずかしがりやで黙っていると障害のあるお子様だと誤解を受ける事もありますが、そのままにしておくとクラス分けに影響しますので、きちんと説明する事が必要です。
できるだけ入学前にフォニックス(アルファベットの持つ音の読み方)を家庭学習しておくとスムーズに授業についていけるでしょう。ご家庭の第一言語が英語以外の場合や、語彙力があまりないお子様は “Science Vocabulary words” が各学年ごとありますのでそちらを家庭学習として学ぶのも良いでしょう。勿論、勉強以外にも人としてのマナーやクラスのルールなど友達と過ごす中で学んでいきます。例えば、友達と分け合う、譲り合う、また人の事を笑わない、などの大切さを学びます。
<Elementary School(小学校)>
小学校は一般に『Elementary School』と呼ばれ、担任制で、中学年になると教科ごと担当の先生が変わる事もあります。学区によって様々ですが、算数などに長けている子供は『Gifted Class』というアドバンスクラスが設定されている地域もあり、保護者の希望や先生の推薦でその時間だけ、レベルの同じ子供達とアドバンスクラスで勉強する制度があります。大抵日本の子供達は算数に長けていますのでアドバンスクラスにいる事が多いようです。小学校高学年になると、中学の勉強の基礎となる大事な部分を勉強していきます。
大抵の小学校では中学年から希望者は「オーケストラ」や「バンド」の授業を受ける事ができ、楽器を習う事が出来ます。高い授業料を払わずとも、学校で無料で一から教えてもらえるという事です。これらの授業を選択すると年間定期的にコンサートがあり、保護者も楽しむ事が出来ます。習える楽器は、バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス、フルート、バスーン、トランペット、サックスなど様々です。体が小さいうちは学校の提携する楽器屋さんから低料金でレンタルでき、購入を考えた時はそのレンタル料金を差し引いて購入する事も可能です。
放課後の部活動などはまだ充実していないため、地元のクラブなどに所属してスポーツをしている子供が多いです。サッカー、野球、ホッケー、水泳、ラクロスチームなどがあります。また、小学校くらいになると「放課後○○ちゃんと遊びたい。」という話が出てくると思います。まだ保護者の出番です。学校で相手の自宅の電話番号を聞き、相手の保護者に連絡を取ります。子供同士遊ばせる事を「Play date」と呼びます。遊びに行ったり来てもらったりする時のルールはなく、そのご家庭様々で、おやつを出してくれたり、ピザを出してくれたりしますが、日本のように遊びに行く側が気を遣ってお菓子を持って行く事はあまりありません。
(岩泉美菜* )
*岩泉さんは、JANO法人会員のご家族で、2015年現在、大学2年生を筆頭に、ハイスクールシニア、ソフモア、キンダーのお子さんをお持ちの駐在の奥様です(JANO)。
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