2010年7月2日金曜日

詐欺メールに対する注意喚起

これまでにインターネットを利用した詐欺手口について注意喚起してきましたが、最近米国内の在留邦人の方が、「ロンドンで盗難被害に遭ったので、ホテル代と帰国の航空券代を立て替えて欲しい旨の知人の名を騙った電子メールを受信し、驚いて送金する」という詐欺被害に遭ったことから、注意喚起のため再度お知らせします。

1.最近、ナイジェリアを舞台とする国際詐欺(通称419事件)の派生型として、海外に在住する知人を装って、例えば、ナイジェリアのホテルで強盗に遭い、手持ちの現金がなくなったとして当面の生活資金の援助を依頼するなどの電子メールが送付されてくる事例が多数報告されています。

2.これは、個人のメール・アカウントを何らかの方法で不正に取得・使用し、アカウント所持者本人を装って架空の事件・事故等を口実に一時的な金銭の援助を求めるメールを同アカウントに登録されたメールアドレスに送付し、これを信じた人からの送金をだまし取る手口と思われます。

3.この詐欺の手口の巧妙さは、実在する知人の名前又はメール・アカウント名を使用することにより相手を知人本人であると誤信させた上で窮状に同情させ送金させるなど、人の善意につけ込む点にあります。一方、メールの宛先が不開示となっていたり、電子メールで使用されている言語は英語、又は明らかに翻訳ソフトを使用したと思われる不自然な日本語であるなど、不自然な点も多くみられます。

4.ついては、類似のケースで被害に遭うことのないよう、海外滞在中の知人から送金を依頼するメールを受信された場合には、次の諸点に注意するようにしてください。

(1)電子メールの信憑性

●電子メールが不特定多数に送付されている気配があるか。

●電子メールで使用されている言葉使いや言語が知人本人のものとみて不自然ではないか。

●電子メールの送信元は真正なものであるか。

(2)本人に連絡

●電子メールを送付してきた者の電話番号を知っている場合には、直接本人に電話連絡し事情を確認する。



(問い合わせ先)

○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)

住所:東京都千代田区霞が関2-2-1

電話:(代表)03-3580-3311(内線)2306

○外務省領事サービスセンター(海外安全担当)

電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902

○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/

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