2009年5月5日火曜日

新型インフルエンザ(H1N1)注意喚起続報 5月4日

平成21年5月4日
在デトロイト総領事館

新型インフルエンザ(H1N1)に関するお知らせ(5.4)

1.1日、米国食品医薬品局(FDA)と連邦商業委員会(FTC)は共同で、新型インフルエンザ問題に乗じて販売される欺瞞的商品に対する注意喚起を呼びかけています。新型インフルエンザの治療・予防薬としてFDAに承認されているのはタミフル及びリレンザの2種類であり、その他の製品はその安全性や効果が実証されていません。
注)タミフル及びリレンザはいずれも処方薬であり、医師の処方が必要です。

2.1日、ヤフーニュースによると、新型インフルエンザに便乗した詐欺メールが確認されています。日本語版及び英語版ともに詐欺メール、コンピュータウィルス添付メールにご注意ください。

3.3日(11:00)、米国疾病管理予防センター(CDC: Centers for Disease Control and Prevention)は抗ウイルス剤の戦略的国家備蓄(Strategic National Stockpile:SNS)の内25%の1,100万人分を各州に配付し、新たに1,300万人分の購入を開始しました。

4.3日、ミシガン州政府の発表によると、確認2例
  内訳、リビングストン郡1例(34歳女性)
     オタワ郡1例(34歳女性)

5.4日(12:00)、オハイオ州政府の発表によると、確認3例
  内訳、フランクリン郡2例(31歳男性、33歳男性)
     ロレイン郡1例(9歳男児)

6.外務省では以下のとおり海外安全ホームページ感染症情報を掲示しています。今後も情報をアップデートしていきますのでご確認下さい。

(1)2009年4月30日、世界保健機関(WHO)は、パンデミック警戒レベルをフェーズ4から5へ引き上げました。
 メキシコについては、別途、「感染症危険情報」を発出しています。メキシコへの渡航を予定している方は、不要不急の渡航は延期してください。また、メキシコ滞在中の方は、不要不急の外出は控え、十分な食料・飲料水の備蓄とともに、安全な場所にとどまり、感染防止策を徹底してください。なお、今後は出国制限が行われる可能性又は現地で十分な医療が受けられなくなる可能性がありますので、メキシコからの退避が可能な方は、早めの退避を検討してください。
 また、メキシコ以外で新型インフルエンザの感染が確認された国・地域(19カ国・地域)に対しても、別途、「感染症危険情報」を発出しています。渡航を検討されている方は、渡航先の感染状況及びWHOの情報等最新情報を入手し、十分注意してください。また、これらの国に滞在される方は、WHOの情報にも留意しつつ、感染防止対策を徹底するとともに、感染が疑われた場合には速やかに医療機関で受診してください。

 2009年5月4日8時(日本時間)現在、感染が確認された旨政府当局またはWHOが発表した国・地域は以下の通りです。メキシコ及び米国を除き、各国・地域とも死亡者はありません。
  ①WHOが同時点で公表している感染状況は以下の通りです。
 感染が確認された国 18カ国・地域、感染者数 898人
   メキシコ
    感染者数    506人(うち 19人死亡)
   米国
    感染者数    226人 (うち 1人死亡)
   カナダ
    感染者数    85人
   スペイン
    感染者数    40人
   英国
    感染者数    15人
   ニュージーランド
    感染者数     4人
   ドイツ
    感染者数     8人
   イスラエル
    感染者数     3人
   フランス
    感染者数     2人
   オーストリア
    感染者数     1人
   オランダ
    感染者数     1人
   スイス
    感染者数     1人
   香港
    感染者数     1人
   デンマーク
    感染者数     1人
   韓国
    感染者数     1人
   コスタリカ
    感染者数     1人
   アイルランド
    感染者数     1人
   イタリア
    感染者数     1人

  ②現地政府が発表している国
   コロンビア
    感染者数     1人(コロンビア社会保健省発表)
   エルサルバドル
    感染者数     2人(エルサルバドル厚生省発表)

 また、5月4日午前8時現在、感染疑いがある国は以下のとおり(報道含む。25ヶ国)です。
 インド、シンガポール、オーストラリア、スウェーデン、チェコ、ノルウェー、フィンランド、ベルギー、ポルトガル、リトアニア、ルーマニア、アルゼンチン、ウルグアイ、エクアドル、グアテマラ、チリ、トリニダード・トバゴ、パナマ、ブラジル、ベネズエラ、ベリーズ、ペルー、ボリビア、南アフリカ

(2)新型インフルエンザとは、動物のインフルエンザウイルスがヒトの体内で増えることができるように変化し、継続的にヒトからヒトの感染がみられるようになったもので、このウイルスが感染して起こる疾患を新型インフルエンザといいます。
 今般、メキシコや米国等で感染が確認された豚インフルエンザ(H1N1亜型)は、「感染症の予防及び感染症の患者に対する法律」第6条7号に規定する新型インフルエンザに位置づけられたところです。

(3)豚由来インフルエンザがヒトに感染した場合、発熱、倦怠感、食欲不振、咳など、通常のインフルエンザ症状があらわれます。また、鼻水、咽頭痛、吐気、嘔吐や下痢などの症状を訴える患者もいます。

(4)感染防止策
下記の点に留意し、感染防止に努めてください。
①十分な水・食糧の備蓄を行い、不要不急の外出は控える。
②外出する際は人混みを避ける。また、咳やくしゃみ等による感染を防ぐため、マスクを着用する。
③積極的に手洗いやうがいを行う。
④ウイルスは粘膜を介して感染するので、口、鼻、目等の粘膜部分に手で触れない。
⑤発熱や咳などインフルエンザと似た症状がみられた場合には、現地の医療機関を受診する。

(5)帰国時に高熱、咳症状がみられる場合には検疫所の健康相談室にお申し出ください(帰宅後に同様の症状が現れた場合には、最寄りの保健所に相談し、感染地域に渡航していた旨をお知らせください。)。

(問い合わせ先)
○外務省新型インフルエンザ相談窓口
 電話:(代表)03-5501-8000
    (内線)4625、4627、4629
○外務省領事局海外邦人安全課
 電話:(代表)03-3580-3311 (内線)5140
○ 外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp

(関連ホームページ)
○厚生労働省ホームページ(新型インフルエンザ対策関連情報)
  http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html
○世界保健機関(WHO)ホームページ(新型インフルエンザ関連)
  http://www.who.int/csr/disease/swineflu/en/(英語)
○CDC(米国疾病予防対策センター)
  http://www.cdc.gov/h1n1flu/(英語)
○農林水産省ホームページ(新型インフルエンザ関連情報)
  http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/buta.html


○ミシガン州統合情報センター www.michigan.gov/swineflu

○オハイオ州保険局ホームページ http://www.odh.ohio.gov/

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